エッセイ

信頼は一人ではできない、相手との関係が必要である

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あの暑かった夏も終わり夕暮れには虫の声もちらほら聞こえと来るようになっている今日この頃。皆さんはこの夏休みいかがでしたか。旅行に遊びに精を出した人もいれば、勉強にいそしんだ人もいると思います。
 そんな長かった夏休みも終わり、授業がまた始まる季節になってきました。これから3ヶ月また授業三昧が始まるんですね。
 その前に、この「風のように雲のように」で一息ついてくださいね。

「信頼は一人ではできない。相手との関係が必要である。」

 「信頼」っていろいろあると思うんです。友達関係、上下関係、恋人関係……これら一つ一つにはそれぞれ、その関係に応じた信頼があります。でも、それらについて共通していえることがあります。それは、すべて一人ではできないということです
 ではそもそもの「信頼」とはどういうものでしょうか?皆さんはこんな経験をしたことがなかったですか?こっちは信頼していると思っているのに、相手のほうは「あなたは私を信頼していない」とか言われたしまったという経験は…『なんて理不尽な』って思いますよね。でもよくよく考えてください。信頼って相手がどう感じているかによりませんか?自分がいくら信頼しているからといって行動であらわしたり、言ったりしても、相手が「この人に信頼はない」と思ってしまえばその信頼はなきに等しいのです。そう「信頼」って「自分が相手を信頼している、そして相手も自分のことを信頼している」という状況が出来上がった時のことなのです。そう、こういう状況ができてはじめて信頼関係が成り立っているんです。これで一人では信頼ができないのがわかったでしょう。
 でもその信頼ってなかなか築き上げるのは難しいですよね。そのくせ、崩れるのは一瞬。ちょっとした些細な言葉で崩れてしまう脆い存在。でもそんな信頼関係を人は必死で作ろうと、守ろうとします。どうして人はそこまで信頼に固執するのでしょうか。
 ある人は「信頼はその人が生きている証。そこに存在する証」といいました。確かにそうかもしれません。誰からも信頼がなくなったらそこに存在していないのと同じといえるでしょう。今までいたその場所にいられなくなるのですから。むしろ、それだけではないと思います。
 私が思う信頼に固執する理由は、どこか“ほわっ”とした温もりが感じられるからだと思います。ある人に信頼されている、それは時には重荷になるかもしれません。でもその重荷もなんだか暖かみを持っている、どこか辛いとは感じない何かが含まれています。そしてその暖かみがなんとも言えず心地よいのです。その心地よさが、自分のやる気に、明日への糧になるのではないでしょうか。
 今回は信頼について書いてみました。皆さんはどう考えますか。一人一人に違った答があると思います。それで良いんです。私はここで皆さんに考えて欲しいのです。せっかくの大学生活、苦しいこと、楽しいこと、いろいろなことがあると思います。そんないろいろなことを考える一瞬を、そんな場であってくれればいいと思います。
 それではまた冬号でお会いしましょう。