長江の流れのように悠久の時は過ぎて行く。
その時代、一片一片には、それぞれの人の思いが交差している。
ある者は、自己の欲のため……
ある者は、人への愛のため……
その時代、一瞬一瞬には、人の心を動かす言葉がある。
時には、人を叱咤激励し……
時には、罵詈雑言を浴びせ……
時には、愛をささやく……
言葉とは不思議なものである。
その時一瞬の時間と空間、そして思いを閉じ込めることができる。
言葉により、時には悲しみ、時には最高の喜びを与えることもできる。
のちの人はその言葉を聞き、その時の時間と空間、そして思いを想い馳せる。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在学生の皆さん初めまして。
「コラム書こか」
簡単にそう言ったのが、たしか、まだ年が明ける前だったような気がします。でも今は3月後半、締切りは明日。コラムに全く手をつけられない状態の私。「こんなことならコラム書くなんていわなきゃ良かった」とひたすら後悔の念でいっぱいです。言葉って怖いですね。軽く言ったことが本当になるんだから。
さて皆さん、みなさんは心動かされた言葉はありますか?そりゃ、二十年前後も生きていればそんな言葉の一つや二つぐらいはあるでしょう。言葉は不思議な魔法の力を持っています。その魔法の影響で人は喜んだり、悲しんだりするんです。いろいろな言葉が生まれては消えていく時代、今一度、言葉を大切にしていこうと思いませんか。そこでこれから、このコラムでは色々な言葉について書いていこうと思います。一つの言葉には、それを話した人の思い、時代背景が隠れています。皆さんも言葉のもつ悠久の流れを味わって下さい。
(注 あくまでこれは私なりの解釈ですので、間違いがあるかもしれません。ご了承してください。 なお、間違いをご指摘いただければ幸いです。)
「風のように雲のように」
ぼくが最も愛してやまず、なかなか手に入れない言葉がこれです。この言葉の意味は、晴れた日に、雲が空を流れているようにゆったりと、またそよ風のように優しく、そして時には力強くなれるような心をもって、という事になるでしょうか。しかし人間なかなかこんな風にはなれません。どうしても忙しいとき、イライラしているときなどは空を流れる雲のようにとは行きません。そんな時僕は、決まって外に出ます。晴れた日なら一人でぼーっと雲を見ています。そうすると、なぜか不思議とイライラや忙しさから開放されます。まだやれるという気になるのです(雨の日はそうはいきませんが…)
ところでこの「風のように雲のように」ですがひょっとすると聴いたことがある、知っているという人がいるかもしれません。これは某TV局のアニメとして一度放映されたことがあります(ただし題は「風のように雲のように」ではなく、「雲のように風のように」でしたが…)。ここに登場する主人公の銀河という子が本当に「雲のように風のように」という感じの子なんです。ここでは紙面の関係上詳しくストーリーはかけませんが(知りたい人は、文庫本で酒見賢一著「後宮小説」という名で出ているのでそちらを読んでください)、この本にこんな言葉があります。
「決まり事はとろけるほどやわらかいほうがいい。」
まさにその通りですね。また「雲のように風のように」の銀河にもぴったりな言葉です。
今の時代はどうも「こうでないと絶対駄目」という考え方の人が多いようです。でもほんとうにそうでしょうか?絶対駄目なんでしょうか?そんなことはないはずです。
みなさんも銀河のような「風のように雲のように」になれるような大学生活をおくってくださいね。