2016年5月14日 履修学年:1年 単元:数と式
数字の歴史は古く、原始時代から概念としては存在していました。でも、物を数えることができればよかったのでいわゆる自然数という 1、2、3・・・といわれる数だけあれば、ことが足りていました。
しかし文化が発達していく中で、物をやり取りするときに困ったことがおきてきました。
自分が 3 つ物を持っていて相手が 7 つ物を持っていた時に、自分がどれだけ足りないかを表す数がないのです。つまり
と悩ましいことができてしまいました。
そこでこれを解消するために、マイナス(-)という符号を作りだしたのです。このマイナスという符号で足りないものを表すことができるようになりました。
のようにすれば、自分が相手より 4 つ足りないと言うことが、式を見ただけでわかります。
このようにして負の数という存在を確認することができたのです。
この負の数を認識できたことで計算が格段に進化しました。
今までは、足すと言うことしか考えられなかったものが、マイナスの導入で、引くと言うことができるようになったのです。
以来負の数は生活に欠かせないものになりました。今の時代では当たり前のように出てくるマイナスと言う数ですが、昔の人たちからすれば、画期的な大発見だったのです。